昨日のNBAはプレイヤーが試合をボイコットしたため、一試合も行われませんでした。NBAで
活躍する多くは黒人で、彼らは昨今の黒人差別問題に対して自身のツイッター等を通して声明
を発表していました。大阪なおみ選手も試合を棄権するなどして抗議しています。
中でも、NBAで王様として君臨しているレブロン・ジェームズ氏は頻繁に声明を発表しており、
波紋が広がっています。彼はこの度の「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動は、
一過性のモノではなく、生涯続けて行くものである(Lifestyleという表現)と主張しています。
バスケの様な身体の接触があるスポーツでは、身体能力に優れる黒人が活躍する場合が多く、
アメリカ黒人はバスケットボールは黒人のモノというプライドを持っています。この度の社会
問題についても、NBAはアメリカ黒人の本音を代弁する良い場となるのか、注目したいと思い
ます。
但し、この問題は非常に根が深く、一言でかたずけられない複雑性をはらんでいます。友人の
白人の中には、この度の運動を白い目で見ている人がいることも事実です。
自分の国において、マイノリティーとして生きることは本当に楽ではありません。米国で生ま
れたアジア人で英語の能力に全く問題がなくとも、この問題には直面します。
昨今、日本でも人種の多様化が進んできました。日本はこの分野(人種問題)に対する対応が
本当に下手だと思いますが、先行する米国がこの問題にどのように取り組み、そして解決して
いくのか、引続き注目したいと思います。
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