埼玉県浦和区の徒歩圏外にある収益物件の売却を進めています。謄本上の地積は広い
のですが、実際の敷地の多くは崖になっており、有効宅地面積は謄本の地積の半分程
に落ち込んでしまいます。
登記簿謄本だけを見ると、一見建売用地として魅力的に見えるのですが実際は違い
ます。この問題を把握せずに、大手の不動産会社が土地を高く買取るといった査定書
を送って来ており、地主様から相談を受けています。
(崖部分の減額をしていない査定書です。)
大手の査定書には様々な情報が記載されているのですが、実際役に立つ情報は殆ど
無いと言っても過言ではありません。不動産を売却する際には、売り方が非常に重要
で、その時点でニーズのある買主に上手く売り込まなければ値段は伸びません。精緻
な分析をしたとしても、売り先を間違えると1割以上も売却価格を間違えてしまう
ことになり、分析(精緻な)はそこまで重要でないと実務上は感じることが多いです。
本件については、売主様を諫めながら、適切な買主を探していくことになりそうです。
市場は冷え込んできていますが、この様な状況下でも購入希望者はどこかにいるもの
です。買主の探索に最善を尽くそうと思います。
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