昨日発表された2019年10-12月のGDP速報値は年率▲6.3%で、民間の調査機関の
予想値より大分低い結果となりました。現在、新型コロナウイルスによって経済が
低迷していることから、2020年1-3月のGDPもマイナス圏である可能性が高く、
景気に対しては当面マイナス材料が出てくることになります。
GDPの減速は前回消費税を5から8%上げた時と同様で、予想した通り経済に与え
る影響が大きかったという結果です。同時に、安倍政権に対する批判も、新型の
ウイルス問題も相まって高まっている印象です。
1-3月もGDP成長率がマイナスとなれば2四半期連続のマイナス成長となり、技術
的には景気後退局面を迎えることとなります。
一方で株式市場は堅調なアメリカ株式の影響もあり、大きな調整には至っていま
せん。新型コロナウイルスの影響も、中国固有の問題であると考えられていること、
感染者数の伸び率が落ち着きを見せていることなどから、株式市場に与える影響は
現段階では限定的です。
東京オリンピックを目前に、やや優良物件の売り物が目立つ感はありますが、市場
の基調に大きな変化は感じられません。引き続き、従来のスタンス通り、立地条件
の良い物件は強気に、相対的に劣る立地の物件は売り切るスタンスで、お客様に
助言させて頂ければと思います。
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