お客様の借地契約の更新の相談に乗っています。底地の所有者がお客様なのですが、
市場価格(賃貸料)と比較して著しく低い金額で貸していることに驚いてしまい
ました。
底地・借地問題はこの様な状態になる事がしばしばあります。過去、50年、100年
にわたって土地を借りてきた場合、その間に土地の価格は驚くほど上昇しているの
ですが(数百倍のケースもあります)、借地料の上昇が地価の上昇を全く反映して
いない場合が多いのです。
特に、都心の一等地ではこの度合いが激しく、今回依頼を頂いたお客様の場合では、
実勢賃料との乖離が10倍以上も出ているようでした。
実勢価格での賃料を借地人に求めたいですが、底地人と借地人の長年にわたる人間
関係も考慮しないといけないので、経済合理性のみを前面に出すことは出来ません。
この様な場合は相手とお会いしてお互いの認識のギャップを埋めながら、妥当な
提案をすることが本当に大切だと思います。
ご依頼主の期待に応えられるよう、手間暇を惜しまず借地人と忍耐強く交渉して
行こうと思います。
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