昨年、レオパレス物件の売却を行いましたが、その際にサブリースの仕組みや問題
について多くを学びました。先日、 かぼちゃの馬車等の業者によって引き起こされ
たシェアハウス問題は一定の解決に至りましたが、類似した問題がシェアハウスで
はなく、一棟アパート市場や投資用区分マンション市場で蔓延しています。
一棟アパートや投資用区分マンション市場は規模が大きく、多くの業者や投資家が
かかわっていることから、この市場をシェアハウスの市場と同様に救済すると、
救済金額が天文学的数字になることもあり、問題の解決は容易ではないと思います。
この度、投資用マンションを割高に購入してしまった投資家の任意売却案件を担当
することになりました。割高に購入したために残歳以下の金額でしか売ることが出来
ないことに加え、サブリース契約の解除が出来ないため売却価格が更に低下します。
売主は非常にこの事実に心を痛めていますが、弁護士と相談してもサブリースの
契約解除は困難との結論でした。現在はコロナで多くの企業に国は譲歩を求めてい
ますが、多くの消費者が苦しむサブリース契約についても、国は企業に同様の譲歩
を求めてもいいと思います。
そもそも、サブリースの契約は情報力に劣る消費者を陥れるものが多く、本来の
存在目的である買主の収益の安定化に全く貢献していません。今の顧客の物件売却
には間に合わないかもしれませんが、このサブリース問題にメスが入ることを心か
ら望んでいます。
コメント