カナダのバンクーバーに年2回ほど仕事で訪問しています。カナダはビザの取得が容易な
事もあり、全世界から移民が集まっている移民大国です。中でもバンクーバーは中国系の
移民が多く、ある都市では人口の30%以上を中華系が占めるといわれています。
人口減少に直面している日本とは真逆で、人口がどんどん増えるので、家の価値は右肩
上がりです。UBS証券の発表している不動産バブル指数インデックスによると、カナダの
主要都市は世界的に見て高く評価されすぎているということになっています。
一方で、人々の給料は不動産価格の上昇についていけず、地元に元々暮らしていた人々が相続を機にトロントやバンクーバーの都市から安い都市へ移住しなければならないといったようなことが起こっています。
飲食代も非常に高く、人々のサラリーが高い物価に対応できていません。先日、バスの
組合でストライキが起こったそうで、時給42ドル(日本円で3,500円相当)が安すぎる
ことが理由でした。
欧米のインフレのレベルに驚くと同時に危うさも感じました。UBSのインデックスでは
東京は全世界で11位にランクインしていました。国際間の比較では安いという印象だった
のですが、この数年で大分価格が上昇して割高感が出てきたのかも知れません。
何れにせよ、実需面からすると不動産は高すぎると感じることが多いです。弊社では、
基本的には、投資用や余剰な資産として保有している不動産は売却すべきと顧客に助言
させて頂いております。
コメント