ドイツ銀行のリストラが証券市場を賑わせています。私も過去証券業界にお世話に
なりましたが、この業界は好不況に関係なく、定期的にリストラをしていました。
営業成績は四半期ごとに顧客から評価されることに加え、社内の同僚からも業務に
ついて評価されるなど、厳しい実績を問われる業界で、一定の基準に満たない社員
はすぐにリストラの対象になってしまいます。
小規模なリストラは常時行われている証券業界ですが、この度の同グループの人員
削減は、過去最大級です。全世界で1万8千人がリストラされ、株式部門は全ての
国において閉鎖となってしまいました。
各金融機関は収益合理化のために、以前よりIT化を進めてきました。主にトレー
ディングについては、昔人がやっていた業務をITが代替してきたのです。
AIではないかもしれませんが、金融業界においては以前よりIT化の波が激しく
押し寄せてきているといっても過言ではありませんでした。
(※AI化も急速に進んでいるとは思いますが。)
トレーディング業務等の多くは、ITで自動化されたり、外国にアウトソーシング
するなどして、日本にスタッフを置かなくなる方向にありました。
過去、この様なリストラは嫌なものだとばかり思っていましたが、今では退職金
がもらえるので、そこまで悪い話ではないかと考えています。外資系投資銀行で
経験を積んできた人材は、サラリーさえ気にしなければ、どの業界に行っても、
ある程度やっていけるのではないでしょうか。
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