大手のサンタメ業者が倒産したとのニュースが報道されました。弊社も取引した事が
あり、担当者からは業況は厳しいと聞いていたので、特段驚きはありませんでした。
こういった企業は、一流ビルで派手なセミナーを行い、いかにもお金が儲かりそうな
雰囲気を演出するのですが、スルガ銀行問題を契機に銀行が融資姿勢を硬化させると、
あっという間に倒産してしましました。
倒産するからくりとしては、銀行が融資しなくなることにより、一棟マンションを
取得する顧客が減り、その結果物件の価格が下落するので、自社で保有していた物件
の含み損が出ることや、転売先がいなくなることにより手付金が流れることが理由
です。
この問題はレオパレス問題同様に、銀行の緩い融資体制によって引き起こされている
といっても過言ではなく、一連のサンタメ問題は、リーマンショック後の一棟アパート・
マンションのバブル的な相場のあだ花となった感があります。
良く調べてみると、今回倒産したサンタメ業者は以前も偽装倒産をした可能性があり、
不動産市場の上昇相場では荒稼ぎし、市況が下落に転ずると会社ごと倒産させて雲
隠れするといったことを繰り返していることを知りました。
幸いにも弊社や弊社の顧客に被害はありませんでしたが、今後はサンタメ業者の倒産
も増えることが予想されるので、お客様が被害にあわないよう助言していこうと思い
ます。
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