東日本レインズによると、2017年度の中古マンションの年間成約件数は前年比でマイナスとなるものの、3万7,000を超えてきました。
人口の減少が進む中、住宅着工件数は2月の時点で8か月連続の前年割れです。今後はビジネスの軸を多かれ少なかれ中古市場に移していかなけばならないことは明白なのですが、現時点で競争が激化していることも事実です。
先日、大手の区分マンションの買取再販業者の担当者とビジネスをさせて頂きました。創業当時(20年ほど前)は、仕入れ一人当たり一ヵ月に数十件の買取が可能であったが、現在は一日30件の顧客訪問をしてようやく月に2-3件を仕入れられる程度とのことでした。
他の区分マンション買取再販業者と話していても、今は競争が過熱しすぎており、買いあがることは絶対にしないという企業が大半です。営業地域も拡大するというよりは、自社の強みを発揮できる地域で圧倒的な買取価格を提示してシェアを取る戦略をとる企業が多いように見受けられました。
この様な競争激化はマンションを売る側には喜ばしいことだと思います。業者に対してでもリーズナブルな値段で売れるという認識が広まれば、中古区分マンションの流通市場は今後も益々活性化していくものと思われます。
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