レオパレスの株価が2月8日に前日比で19.42%下落し、ほぼストップ安となりました。
2月5日の「ガイアの夜明け」では、レオパレスに関する告発報道(第三弾)が放送され、
同社に対して社会的責任を追及する動きが強まっている印象を受けます。
弊社もサブリース問題に関しては、レオパレスの案件も含めてお客様から数件相談を
受けており、従来から問題解決に取り組んできました。
先日の報道を受け、早速弁護士先生と意見交換をしましたが、結局のところ経済的な
賠償をレオパレスに求めることは容易でないというのが結論でした。
例えば、多くのオーナー様が不満に思っている補償家賃の減額については、オーナー様
が押印のうえ応じているので、経済的補償を求めるのは難しいと思います。
昨今の建築基準法違反については、レオパレス側で工事をして問題を是正するとして
おりますので、新たに経済的補償を求めることが出来るかは疑問です。
(しっかり修繕をしたのか不安ではありますが。。。)
同社は建築基準法を違反しているなどして、物件に対するブランドも大きく毀損させて
います。この結果、多くの金融機関がレオパレスの物件に融資をしなくなってしまい
ました。これは買主候補が大きく減ることにもつながるので、オーナー様にとっては
非常にマイナスです。しかし、この問題に対して、物件の価値が客観的にいくら毀損
したのかを立証することは容易ではありません。
(多分不可能です。)
先日の報道によると、同社はインサイダー取引をするなどして株価を暴落させたこと
もあるため、不動産投資家のみならず、株式投資家にも大きな負債を負ってしまいま
した。皮肉なことに、株式投資家の損失は
インサイダー取引の事実→株価暴落
という客観的な証拠があるので、経済的責任を追及しやすいのです。レオパレス社内
にストックしてある資金も、不動産投資家まで回ってくるのか、非常に心配な状況と
言えるかもしれません。
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