帝国データバンクは5月23日、シェアハウスを主体とした不動産開発・売買業者のゴールデンゲインが破綻したと発表しました。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4460.html
負債総額は13億6,900万円ですが、融資総額はもっと多額になりますので、多くの方が被害に遭われたと推察します。
スマートデイズの破綻と問題の本質は同じです。代表を除く全役員が昨年末に辞任とあるので、テナントを埋められなかったことや金融機関の融資条件が厳しくなったことなどから破綻は時間の問題であったのかも知れません。
今後、ゴールデンゲイン社の詐欺的なビジネスモデルや案件に融資をしていた銀行が明らかになると思いますが、この問題は「アパート経営」にも飛び火していくと思います。アパート経営の市場は、シェアハウス市場とは比べものにならない程巨大で、シェアハウス投資で言う所のスマートデイズやゴールデンゲインにあたる企業が、アパート投資では名だたる大手不動産会社です。
さすがにこの大手不動産会社が倒産することはないと思いますが、大家さんの運営が厳しいという点ではシェアハウス投資となんら変わりはありません。シェアハウス投資は短期的に採算が悪化するのに対し、多くのアパート経営は中期的に採算が悪化します。現在、シェアハウス問題は金融庁も巻き込んだ大問題に発展していますが、今のところ投資アパートの問題は大家さんが弁護士と相談して解決するしか道はありません。
これらの問題が「サブリース契約」のスキームにあることは明らかです。国はアパート投資の被害者にも救済の手を差し伸べて欲しいと思います。
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