本日の日本経済新聞を読んでいると、投資銀行の収益力が下がってきており、
個人富裕層に係るビジネスを拡大していくとのことでした。
証券会社の収益力が下がっているのは昨日今日始まったことではなく、私が
社会人になりたての20年前程度から構造的な不況が指定されていました。
プライマリーのビジネスは一定の存在意義があったかもしれませんが、機関
投資家向けのセカンダリーのサービスについては、正直存在意義について
懐疑的でした。
例えば、ソニーという会社を15人位の大手証券会社のアナリストが分析する
のですが、15人の分析を見たところで、証券会社の顧客となる資産運用会社
の収益は全く良くなりません。
自然とセカンダリーのビジネスは先行きも不安定との評価でしたが、この
10年を振り返ると評価の通り業界は縮小が続き、限られたパイを巡って熾烈
な競争をしている状況です。
本日の日本経済新聞の7面には、米国のゴールドマンサックスが脱・投資銀行
を加速するとありますが、この傾向は更に加速するのではないかと感じます。
かつて花形であった金融業界は斜陽産業となり、金融業界が独占していた事業
分野にIT業者がどんどん侵食しています。
証券業界で使用される数字の多くは、有価証券報告書となって電子化されて
います。一方で、不動産はまだまだ電子化されていない情報が山のように
あります。不動産業界にもIT化の波が押し寄せては来ると思いますが、まだ
まだ我々にも大きなパイが残されているものと考えています。
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