敷地は広い一方で、間口が狭いため価格が伸びない物件の売却を頼まれています。
弊社はこういった物件の売却依頼を結構受けるのですが、常に売主様の希望価格と
実勢価格に乖離があるので説得に苦労します。
建築基準法では、原則として幅員4mの道に2m以上接道しなければ建物を建てる
ことが出来ないとされています。
敷地は数百㎡あるにも関わらず、周辺の住民に土地を切り売りした結果、幅員が
4mを切ってしまっているケースが多い印象で、中には近隣住民に騙されて不利な
地形の土地を割高に購入させられてしまったケースもありました。
幅員を広げるにあたり、土地の買取を近隣住民に打診しても、大半が立退きに
多額の見返りを要求してきます。弊社の顧客は不利な土地を割高に購入したうえ、
立退きにもお金を使うので、経済的には大きなマイナスです。
自然と、売却価格が実勢価格より高くなりがちで、弊社も有効活用のために複数
の売却プランを提示するのですが、通常、住宅用地として売りに出すのが最も
価格面では有利で、大半は建売メーカー向けに売却することになります。
マンション用地としての条件を満たす土地は殆ど無く、アパート業者は昨今の
レオパレス問題などの影響もあり、癖のある立地の購入は控えています。
自然と建売メーカーに物件を売るのが最も合理的となりますが、上記のように
道路の問題を孕んでいる物件は建売メーカーに売却することも出来ません。
必然的に個人のお客様を探すことになりますが、広大な敷地を自宅として購入
したい個人は殆どいません。(しかも、接道に問題がある物件。)
入り口を狭めている物件所有者を説得できれば話が早いのですが、なかなか
こちらの提案に応じる方は少なく、有効な解決策が見当たらないのが現状です。
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