7月9日の三幸エステートの統計によると、東京都心5区の空室率は0.66%(前月比0.13ポイント
上昇)、3か月連続で上昇したそうです。また、野村アーバンネットによると、2020年4-6月期の
住宅地価動向は0.7%の減少となり、2四半期連続で下落したことが明らかになりました。
大幅な調整には至っていませんが、オフィス、住宅、両方の市場で潮目が変わっているとの見方が
強まっています。
リーマンショック以降、少々を続けていた不動産市場もここに来て調整局面を迎えている気がし
ますが、大幅な調整に至るかはわかりません。
以前証券業界にいた頃は、オルタナティブ(alternative)という投資分野ということで不動産市場
を見ていました。伝統的な資産である、株や債券とは違う投資分野がオルタナティブに該当します
が、このオルタナティブ投資分野の中では不動産の存在が圧倒的に大きいのです。
信用創造が進んでしまっている中で、巨額のマネーの行き場は限られており、この様な観点から
不動産市場(特に信用力の高い建物)が大きく調整することは無いような気がします。(他にお金
を受け止められる市場がない。)
現在、規模の大きなビルは証券化が進み、不動産の多くは金融商品化されて流通しています。
まだまだこの流れは続くでしょうし、この分野に本当の不動産ビジネスの面白みがあるのだと感じ
ます。まだまだ学ぶことは沢山ありますが、引続き目の前の案件に全力を尽くそうと思います。
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